サザエさん症候群
  日曜日・夕方のテレビ番組の定番と言えば、国民的人気アニメ「サザエさん」でしょう。磯野家の暖かなエピソードにより心休まる内容ですが、サザエさんを見終わる時間になると憂うつになってしまう人がいます。サザエさんが終わることは休日が終わることを意味し、明日の学校や仕事のことを考えると気分が沈む人のことを”サザエさん症候群”と言います。

こんな人は注意が必要
  これといった趣味もなく、土日はゴロゴロとしているうちに終わってしまう・・・。こんな休日の過ごし方をしていませんか。このような過ごし方では、体は休まるものの心まではリフレッシュできず、翌週の仕事に対するエネルギーが補充できません。家の中でごろごろしているだけでは仕事でたまったストレスを発散させることは難しいでしょう。月に一度ぐらいは外に出て趣味を楽しんだり、気の合う仲間と一緒に過ごすような時間を持つといいでしょう。もちろん、無理に外出する必要もなく、気が済むまで寝ることがストレス解消になるという人もいるかと思います。休日はいつもはできないことができる特別な日であると意識して、積極的に有意義な休日を過ごすということです。

 また、サザエさん症候群にはもう一つの意味があります。上京して1人暮らしをしている若者がサザエさんを見て、磯野家の温かい家庭の雰囲気が身に沁み、ホームシックとなり翌日の学校や会社に行きたくなくなってしまうことをサザエさん症候群と呼ぶこともあります。

朝刊症候群
  ビジネスマンにとって毎朝、新聞に目を通すのは欠かせない日課でしょう。その日課である朝刊に目を通すのがおっくうになり、がんばって読もうと思っても集中できず、見出ししか頭に入らなくなったら、それは軽うつ病の一つである”朝刊症候群”と言えます。
朝刊症候群は、うつ病の入り口
  うつ病の典型的な症状として、気分の日内変動というものがあります。朝起きたときが一番気分がすぐれず、夕方になると朝よりは気分がよくなるというものです。朝刊に目を通す気がなくなるのは、この日内変動のせいであると考えられます。夕方には気分がよくなるので、夕刊は集中して読めたりします。しかし、症状が進行すると朝刊だけでなく夕刊も読めなくなってしまい、他のことにも興味がもてなくなるなど、本格的なうつ病の症状が出てきます。そうならないように、黄色信号に気付き、そこでストップさせることが大切です。また、朝刊症候群になるのは男性が多いのですが、朝刊症候群の女性版のようなものに、身だしなみ症候群というものがあります。もともとずぼらな性格というわけではないのに、朝の気分がすぐれずに身だしなみにあまり気を使わなくなってしまうものです。こちらも、軽症うつ病のサインと考えられています。

ストレス溜めていませんか
  朝刊症候群は、毎日のように残業をしている人、夜遅くまで起きている人などに多く見られます。そういった生活をしていると、朝起きても前日の疲れがとれず、ストレスがたまっていきます。朝の気分がすぐれないことがしばらく続いたら、自分の生活がストレスフルな状況にないか振り返ってみましょう。早寝早起きを心がけるだけでもかなりのストレスが解消されますよ。